-ソウside-



まだ、ユイを抱き締めた時の温もりがオレの手には残ってる。



カノンが背中を押してくれたから、オレはユイと付き合うことが出来たんだ。



明日来るとか行ってたけど、結果が気になって仕方ないのか、ユイが帰ったらあとにカノンはもう一度病室に来た。



「どうだったの?」



カノンは少し心配そうに聞いてくる。



「ユイがオレの彼女になってくれた。カノン、ありがとな。最高の姉貴だよ。」



「良かったじゃん!」



オレに良いことがあったら自分の事のように笑顔で喜んでくれるカノンも好きだった。



「ところでさ、カノンは彼氏作んないわけ?」



オレは冗談っぽく聞いた。