-ソウside-



コンコン



いつもこの時間にはカノンしか面会は来ない。



だから、きっとカノンだろうと思っていた。



オレはいつものように返事をした。



でも、病室に入ってきたのはカノンじゃなかった。



ここにいるはずのないユイがドアのところに立っていた。



相変わらず背は小さいままだった。



でも、あの頃よりずいぶん大人っぽくなっていて、可愛らしかった。