その次の日だった。



点滴を引きずって歩いているとそこに居たのは、オレが一番大好きなあの人。



居るはずのユイが居た。



嬉しかった。



でも、オレはユイの傍に居れるような人間じゃないから。



ユイがオレの名前を呼んだ気がしたが、そう思い振り返らなかった。



きっと、ユイは傷ついただろう。



でも、今はそうするしかない。



大好きなユイの笑顔を守るためにも。



傷つけないようにするためにも。