「ソウ、どうしたの?どこか痛いとこでもあるの?」



と、オレの病室に入ってきたのはカノン。



今でもオレの一番の相談相手ってことは変わらない。



「オレ、かっこ悪いよな。こんなことで泣いたりして。ただ手に力が入らなくなっただけで死ぬかもなんて考えて。」



「大丈夫。ソウは絶対に元気になるから。そう信じよう。」



カノンはいつもの優しい笑顔でオレに笑いかけてくれた。