「ソ…ウ…?」



そこにはソウらしき男の子が点滴を引きずりながら歩いていた。



その男の子はあたしの声に気づいたのか、あたしの方を振り返ったがすぐに前を向き歩いていってしまった。



顔を見たのは一瞬だったがあたしは確信した。



あれはソウだと。



でも、信じたくなかった。



あんなにヤンチャで元気な男の子だったソウが病院で点滴を引きずり歩いているなんて。