「ちょっと体が怠くて。あと、熱もあって…。」



「珍しいな。ユイちゃんが風邪なんて。じゃあ、ちょっと胸の音を聞かせてもらおうかな。」



先生がそう言うと、聴診器で胸の音を聞き、喉を見るなどの診察が始まった。



「うん。大丈夫。ただの風邪だから、薬飲んで安静にしておいてね。」



「はい。ありがとうございました。」



そう言って、診察室のドアを開けたその時だった。