バス停から病院の中までは徒歩2分という近さなのに、今日はその距離がとても辛く感じる。



「水原さん。診察室へどうぞ~。」



今日は平日だからいつもと比べると人が少なく、すんなりと診察室へ行けた。



「ユイちゃん、久しぶりだね。今日はどうしたのかな?」



優しい笑顔であたしに尋ねてくるのは、幼い頃からお世話になっている竹田先生。



実はお母さんの中学の同級生。



そして、初恋の人でもあるらしい。