雲の上にまだ幼いあたしとソウが居る。



食いしん坊だったあたしは、ソウにもらった何かふわふわしたものを頬張っている。



わたあめだった。



しかも、ただのわたあめじゃない。



雲から出来たわたあめだ。



幼稚園に通っていた頃のあたしとソウの夢は、大きな空に浮かぶ雲をわたあめにして食べる事だった。



二人の夢が叶った。



そう思った瞬間に大きな黒い鳥があたしとソウの間を横切る。



その瞬間だった。