それは、5年前の夏。



確か、その日は記録的猛暑の日だった。



夜空に打ち上がる大きな花。



それがあたしも奏(ソウ)も大好きだった。



でも、この日あたし達の関係は花火と共に変わっていった。



「ユイが好き。」




その一言で。