「じゃあ。なに?」
笑う。
怒りを抑えて。
笑う。
「俺の前で無理すんなってことだよ!バーカ!アーホ!」
・・・・は?
俺が・・・・無理してる?
「そんなこと、ある訳ないじゃん」
「あるんだよ!友達だから!分かっちまうんだよ!」
「・・・・なにが?」
「確かにお前は毎日笑ってる!すっげー笑ってる!でも、時々、悲しそうに笑ったり、ホントに楽しそうに笑ったり、ちょっと、怒るように笑ったり!」
津田は悲しそうに訴える。
「・・・・なんで・・・・そんなに・・・・笑おうとしてんだよ・・・・」
・・・・なんだよ。
よく見てんじゃねーかよ。
気持ち悪いな・・・・。
ポロッ
「!・・・・真原・・・・」
ポロポロ・・・・。
「あ?ンだよ?これ?」
涙が溢れてくる。
「・・・・ごめん。・・・・先、教室戻ってるから」
津田は教室に向かった。
・・・・屋上で良かったかも。
授業が始まるチャイムが鳴る。
それでも、俺は、屋上にいた。