ワイワイ賑やかに話している3人を、なるべくボロが出ない様に喋らずお弁当を食べながら見ていた私に、いきなり冴城君が話しかけてきた。


真向かいの冴城君が、子供みたいな目で私を見ている。


ど、どうしよう……こういう時って、本物の光なら、どうリアクションするんだろう………


冷や汗がこめかみを伝う中睦杜ちゃんとアイコンタクトすると、“大丈夫”と言われた…気がした。


「いいよ、ハイ」


素直に卵焼きをあげると、冴城君は宝クジにでも当たったのかよって位に顔を綻ばせた。


「サンキュー田薮!ホレ、お返しのベーコン巻き!」