で、でも、夢じゃないんだよね?現実なんだよね?


だって何度瞬きしても冴城君の結構しっかりした肩が目に映るし、何よりこの温かくて力強い腕の感触。


間違いない……現実だ………


「いきなりこんな事言われても、困るかもしれねぇけど……オレはお前が好きなんだよ」


嬉しさがジワジワと心に染み渡るのを実感していると、更に嬉しさを分け与えてくれる冴城君の言葉。


私はもう幸せ過ぎて、涙目になってきてしまった。


冴城君……私も冴城君が好きだよ。


だから困るだなんて、思うハズが無い。


私もきちんと伝えなきゃ………