「冴城君、いい加減離してよ!苦しいんだけどっ!!//////」


冴城君の腕の中で、ジタバタ暴れて訴えるも……


「オレの話………聞いて」


急にしっとりめの声に変わられ、体の動きが止まった。


逆に心臓はドクドクと世話しなく動き、頬が激熱蒸しタオルを押し付けられたかの様に熱い。


「う……うん」


私が力無く答えると、冴城君は私をもっともっと強く抱きしめた。


まるで“離したくない”と思ってるみたいに。




「オレ……お前の事が好きだ」




「………えっ?」


い、今…


冴城君、何て言った?