なんと冴城君が、マユゲを下げながら私の机の横に立っていた。


いきなり過ぎる展開に、私も睦杜ちゃんも呆然。


一瞬何を話したらいいのか分からずに固まっちゃったけど、どうにかどっかに飛んでいた意識を取り戻した。


し、しっかりしなさい栞!!


「や、やだなぁ。もう気にしないでよ。大体赤点取っちゃったのは私で冴城君は勉強教えてくれてるんだから、私に冴城君責める権利なんて無いでしょう」


ケラケラと笑いながら、精一杯光風に冴城君に返した。


バ…バレてないよね?大丈夫だよね?


「……あのさ田薮。今日話あるんだ」