ガラッと3-Aの扉を開けると、そこには今までの4日間で必死に顔と名前を全員分叩き込んだ、光のクラスメイト達。

(↑凄いね……)


「睦杜、光、おはよう」


「おはよう田薮、小早川」


「おはよう」


にこやかに挨拶を返して席に着くと、睦杜ちゃんが複雑な顔をして私を見ていた。


「栞ちゃん、初日に比べたら凄い慣れっプリだね……4日前なんて、顔真っ青だったのに」


「まぁ…ね。嫌でも慣れちゃうよね」


まさかこんな事に慣れてしまう日が来るなんて、夢にも思わなかったけど!


『光、アンタ冴城君苦手じゃないの!?』