申し訳なさそうに謝る冴城君に、私の心もキリキリと痛む。


私は光本人じゃないんだから、文句言える立場じゃない。


そして赤点を取っちゃったのも光の過失なんだから、あの子自身もグダグダ言える立場ではない。


冴城君は3日間はちゃんと勉強につき合ってくれたんだし、1日位我慢しなきゃ……


「そ、そう。急用だったら仕方がないね。私は家に帰って頑張ってみるよ……」


ツキツキ痛む心を抑え、ゆっくりと冴城君に伝えた。


「マジごめん…じゃあな」


冴城君はそう言うと、身を翻して立ち去って行った。


私は1人でボンヤリ状態。