何だかよく分からないけど、何かに対して物スッゴく悔しい!!


昔から私は光と比べて完璧主義者度が高いから、自分の予測や計算にどこか歪みや抜かりが生じると、自分に腹が立って仕方ないんだ。


自分以外に誰もいない事をいい事に、まるで子供みたいにジタバタ暴れる私。


「冴城君の…笑顔が見たいなぁ……」


ポツリ…と呟いた瞬間、図書室の扉が開く。


「………」


「あっ、冴城君!」


扉を開けたのは冴城君で、扉のレール一歩手前で突っ立ってこちらを見ていた。


「もうどうしたの?幾ら待っても来ないから、心配したんだよ」