着いたのは屋上だった。




彼はストンと私を地面に降ろすと
フワッと抱きしめてきた。




功輔「澪。」


彼は私の肩に顔を埋め
甘い声でそう呟いた。







澪『そんな風に呼ばないでよ…。功輔のばかっ。女たらし…浮気者っ。ーーー』





溢れ出てきそうになる
想いや涙を耐える。








「…………。」



彼は何も言わず
ギューっと抱きしめてくる。