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気づいたら、私はベッドの上だった。



「美結先輩、どうぞ。」



五月くんが、マグカップを渡してくれた。



「ありがと…」



私から出た声は、びっくりするくらい、細くて弱々しかった。








熱いココアと、五月くんの優しい眼差しに、涙が零れた。




五月くんは、やっぱり黙って、私を包んでくれた。