「上原くん!!離して!!」





「え、嫌」





いきなり、俺の腕の中にいることを拒む梨本さん。


けど、いくら梨本さんのお願いでも今は聞いてあげない。



まだ、俺の中に閉じこめていたい。




が。





「この体勢だとチョコあげれないよ!!」




「......っ!?」





そんな考え梨本さんのこの一言で呆気なく崩れ去った。