「...ただいま」

玄関で小さく言い

リビングにもいかずに

私は自分の部屋に行った。

「はぁ...つまんな」

時間は夜中の2時。

(あー、なんかイライラする)

私はあるものをとりだし

左手首に押し付けた。

強く押したまま引いていく。

そしてそのあとに続くように

流れていく赤い液。

そう、リスカ。

私は死ぬためにやってる訳じゃないし

苦しいことを見せつけたい訳でもない。

自分の気持ちをリセットするために

毎日やっている。

知っているのは私としんさんと優衣。

2人は無理に止めようとはしなかった。

そんな2人に私は甘えてるんだ。