「で、あや。お前またヤってきたのか?」

「うーん、なんか声かけられて。」

「お前なぁ...もっと自分大切にしろよ...」

「はいはーい、了解しました!笑」

「はぁ...で、お母さんは大丈夫なのか?」

「んー、知らなーい。」

私の母は重度のうつ病。

私を生んだ時になったから17年くらい。

原因は私。悪化させたのも私。

私は病気をもって生まれた。

病名は噴怒けいれん。

簡単に言うと

泣くと息をとめけいれんするってこと。

赤ちゃんは泣くのが仕事って言われるくらい

泣くから、当時の母は

私から目が離せなかったらしい。

それが原因でうつ病になった。

元々、几帳面で神経質な母は

「大丈夫、大丈夫」

と頑張って育児、家事をこなした。

でも限界だったんだ。

ある日突然、母が変わった。

病院に行き先生に聞かれた質問が

「高橋さん、1+1わかる?」
「高橋さん、今日の朝ご飯なに食べた?」

だった。

「...」

こんな簡単な質問もわからなくなるほど

母は追いつめられていた。

母は入院した。

そして一番苦労をかけてた私のことを

忘れていた...

それから17年、母はリハビリをして

ようやく普通の生活を送ることができていた。

でも私は負い目を感じて

母とはあまり会わなくなった。