しんさんは私が1年前に
街中でぶらぶらしてる時に
声をかけてきた。
でも、そこらへんの男とは違った。
「高校生がこんなとこで何してんだ?」
「えっ?」
そう、しんさんは私が高校生だとわかった。
化粧をして絶対に気づかれないはずなのに
「高校生だろ?お前。」
「...違いますけど。てか失礼だし。
なんなんですか?」
「おいおい、誤魔化せると思ってんの?
面白いな、お前。俺はしん。お前は?」
「...あや」
「そーか!あや、お前俺の店来るか?」
「はっ?金持ってないし」
「ははは!笑 高校生だもんな!
いいよ、特別だ!(ニコッ」
それ以来、私は時々ボルタに顔を出す。
しんさんはいやな顔をしながらも
毎回入れてくれる。
そんなしんさんは私の全てを知ってる。
家庭のこと、学校のこと、
そしてあの行為のことも。
私の闇の部分を初めて言えた人。
だから信頼できるんだ。