......
放課後になり私は優衣と街に出た。
いつもそう、放課後は優衣と遊ぶ。
というよりお茶して洋服見る。
優衣の家の門限は8時。
だからそれまで遊んでいる。
「あっ、やば。帰んなきゃ
あや、また明日ね!ばいばーい!」
「あ、うん。また明日」
(優衣は可愛いな~。素直で笑顔が可愛くて...)
自分の性格が嫌になってくる。
「はぁ...また1人になっちゃった」
そして私は制服から私服へ着替える。
いつもそうして夜まで
適当に歩きながら街をまわる。
「ねーねー、君可愛いねー」
酒臭いおじさん。
「おじさんと遊ぼうよー」
「...いいよ」
ガシッ
(えっ...)
腕を掴まれ咄嗟に振り向くと
知らない男の人が立っていた。
「おっさん、こいつ俺の女。手出さないでくれる?」
「はっ?」
「行くぞ」
グイッ
唖然としてるおじさんを置いて
私は連れて行かれた。
「ちょ、ちょっと!離して!!」
「...」
男は何も言わず歩いていく。
「聞いてんの!?警察呼ぶ...」
「お前馬鹿か!?さっきのおっさんについていったらなにされるかくらいわかってんだろ?なにのこのこついていこうとしてんだ、馬鹿!!」
「は、はぁ??なんで知らない男に馬鹿って言われなきゃいけないの!そんなの私の勝手でしょ!?」
バシッ
殴られた...
「お前、名前は」
「...」
「名前!!名前くらい言えんだろ?」
「彩!高橋彩!!」
「そうか、彩。お前、今日から俺の彼女な」
「はぁぁぁああ???なんであんたみたいな男と付き合わなきゃなんないの!?意味わかんない!」
「だってお前誰でもいんだろ?じゃあ俺でもいいだろ?」
「私、彼氏は作らないの。それに1度ヤった男とは2度とヤらないの!」
「じゃあ俺がお前を変えてやる。俺を信じろ」
これが彼との初めての出逢いだった。
これが全ての始まりだった...