『宮本さん、よろしくね。』


私の隣の席の男の子がにっこり微笑んだ。


名前、なんだっけ…


『こ、こちらこそ、よろしくね。』


『俺、山下海都。』


『私は宮本晴香です。』


『1年の時は何組だった?』


『私はD組。海都くんは?』


『俺はB組。』


『ほら、そこ!俺の話を聞け。』


担任が私たちを指示棒で指した。


『『はーい。』』