掃除がひと段落したところに引っ越し屋のトラックがやってきた。課長と冴子さんの指示で空っぽだった箱状態の部屋が家具や電化製品で埋まっていく。たくさんの段ボールと共に。
「とりあえず、ひと段落したから美晴、お昼ご飯でも買って来てくれるかな?そうだ、悠貴くんも一緒に行っておいで。コンビニの場所覚えておくといいよ。すぐそこだからさ」
そう言われ、作業を中断して課長とコンビニに行くことにした。二人で話しているとあっという間に信号にたどり着く。点滅しそうな信号を走り切って渡った後、キョロキョロと見渡すと課長がいない。
目の前を見ると信号を渡りきれずに真ん中でポツンと立っている課長がいた。思わず笑ってしまった。可愛すぎる。不安そうな、恥ずかしそうな顔をしてそこに立っている課長の姿。
今までのイメージと全然違う。何でもスマートにこなして目は全然笑わなくてただ出来の悪い部下を怒鳴り散らす鬼上司。
でも、実際は優しくて思いやりがあってちょっと天然で可愛らしい人。
「こらっ、信号で置き去りにするなよ。あんなとこで一人恥ずかしいだろ」
信号が変わって急いで渡ってくる課長。私の隣までやってきてコツンと頭を叩く。耳まで赤くなってる。本当に恥ずかしかったんだ。
「課長、走りきれなかったんですか?」
ちょっとだけからかいたくなってチラッと課長を見て意地悪なことを言ってみる。あっスネてる。スネてる。課長がムッとした表情をしているのがまた可愛い。
「点滅信号は止まるもんだろ。ほらっ、コンビニあれだろ?行くぞ」
「とりあえず、ひと段落したから美晴、お昼ご飯でも買って来てくれるかな?そうだ、悠貴くんも一緒に行っておいで。コンビニの場所覚えておくといいよ。すぐそこだからさ」
そう言われ、作業を中断して課長とコンビニに行くことにした。二人で話しているとあっという間に信号にたどり着く。点滅しそうな信号を走り切って渡った後、キョロキョロと見渡すと課長がいない。
目の前を見ると信号を渡りきれずに真ん中でポツンと立っている課長がいた。思わず笑ってしまった。可愛すぎる。不安そうな、恥ずかしそうな顔をしてそこに立っている課長の姿。
今までのイメージと全然違う。何でもスマートにこなして目は全然笑わなくてただ出来の悪い部下を怒鳴り散らす鬼上司。
でも、実際は優しくて思いやりがあってちょっと天然で可愛らしい人。
「こらっ、信号で置き去りにするなよ。あんなとこで一人恥ずかしいだろ」
信号が変わって急いで渡ってくる課長。私の隣までやってきてコツンと頭を叩く。耳まで赤くなってる。本当に恥ずかしかったんだ。
「課長、走りきれなかったんですか?」
ちょっとだけからかいたくなってチラッと課長を見て意地悪なことを言ってみる。あっスネてる。スネてる。課長がムッとした表情をしているのがまた可愛い。
「点滅信号は止まるもんだろ。ほらっ、コンビニあれだろ?行くぞ」