課長に褒められ慣れていないからか口から自分を罵る言葉がどんどん出てくる。だって、本当こんなの予想外。鬼の角が全く見えない課長なんて。
「と、とにかく、食べちゃいましょう」
むず痒い気持ちを隠すために、残っていたサーモンサンドを齧る。でも、さっきとは違い、大口は開けず、少しずつ。見られてると意識してしまうと自然とそうしてしまった。
冷めてしまったからか、さっきよりも味がしない。課長は食べたのかなと視線をやると、まだ私を見つめたまま。
「俺はお前のことをもっと知りたい。だからお前も俺を知ってみないか?」
見つめられて、そんな口説き文句を言われて、むせないはずがない。「ごほっ」とむせた後、お水を口に含んだ。
「な、な、なんなんですか。急にそんな風に言うなんて」
「ずっと気になってた。どうしたら佐伯がもっと仕事をミスせず効率よく、出来るようになるかって。俺は不器用だから優しく教えるなんて出来ず、つい、怒鳴ってしまうけれどもそれが悪循環なのかなって思ったりもしてる。だから、お前を知ってもっとお前に仕事のやりがいを見つけてやりたいって思っていた」
「課長・・・」
「とりあえず、付き合ってみないか?佐伯。それから判断してもいいだろ?」
「と、とにかく、食べちゃいましょう」
むず痒い気持ちを隠すために、残っていたサーモンサンドを齧る。でも、さっきとは違い、大口は開けず、少しずつ。見られてると意識してしまうと自然とそうしてしまった。
冷めてしまったからか、さっきよりも味がしない。課長は食べたのかなと視線をやると、まだ私を見つめたまま。
「俺はお前のことをもっと知りたい。だからお前も俺を知ってみないか?」
見つめられて、そんな口説き文句を言われて、むせないはずがない。「ごほっ」とむせた後、お水を口に含んだ。
「な、な、なんなんですか。急にそんな風に言うなんて」
「ずっと気になってた。どうしたら佐伯がもっと仕事をミスせず効率よく、出来るようになるかって。俺は不器用だから優しく教えるなんて出来ず、つい、怒鳴ってしまうけれどもそれが悪循環なのかなって思ったりもしてる。だから、お前を知ってもっとお前に仕事のやりがいを見つけてやりたいって思っていた」
「課長・・・」
「とりあえず、付き合ってみないか?佐伯。それから判断してもいいだろ?」