「美晴ちゃん、本当に悠貴のこと好きなのね。ありがとう。母親として本当に嬉しいわ」
立ち上がり、あたしの横に座り包み込むように冴子さんが抱きしめてくれる。お母さんにギュッと抱きしめられているかのような気持ちになって余計に涙が溢れ出てくる。
大丈夫、大丈夫よと頭を撫でられてお母さんを思い出した。弱り果てた身体でお見舞いに行くあたしの頭を優しく撫でてくれたお母さん。
「・・・おかあ、さん」
あたしがポツリと呟いた言葉にビクッと反応をしたものの優しく微笑んでくれた冴子さんはもうこれ以上はやめましょう。美晴ちゃんを傷つけるだけになってしまうからと話を中断すると言う。
やっぱり。そうだよね。まだプロポーズの時点なのに泣いてしまうなんてこれ以上冴子さんだって話しづらいに決まってる。だけど知りたい。
泣いてでも知りたい。教えてほしい。
聞けばきっとあたしの中で芽生え始めてきた気持ちを受け入れることができるはず。大きく首を振り、こんな風に泣いて困らせてしまったけれど最後まで聞かせてほしいと冴子さんに駄々を捏ねた。
渋る顔の冴子さん。でもあたしの願いが通じてもう一度話を始めてくれた。あたしの手をギュッと握りながら。
立ち上がり、あたしの横に座り包み込むように冴子さんが抱きしめてくれる。お母さんにギュッと抱きしめられているかのような気持ちになって余計に涙が溢れ出てくる。
大丈夫、大丈夫よと頭を撫でられてお母さんを思い出した。弱り果てた身体でお見舞いに行くあたしの頭を優しく撫でてくれたお母さん。
「・・・おかあ、さん」
あたしがポツリと呟いた言葉にビクッと反応をしたものの優しく微笑んでくれた冴子さんはもうこれ以上はやめましょう。美晴ちゃんを傷つけるだけになってしまうからと話を中断すると言う。
やっぱり。そうだよね。まだプロポーズの時点なのに泣いてしまうなんてこれ以上冴子さんだって話しづらいに決まってる。だけど知りたい。
泣いてでも知りたい。教えてほしい。
聞けばきっとあたしの中で芽生え始めてきた気持ちを受け入れることができるはず。大きく首を振り、こんな風に泣いて困らせてしまったけれど最後まで聞かせてほしいと冴子さんに駄々を捏ねた。
渋る顔の冴子さん。でもあたしの願いが通じてもう一度話を始めてくれた。あたしの手をギュッと握りながら。