決してイヤラシイことをしているわけじゃないのにどうしてか卑猥に聞こえるこの会話。課長は自分の誕生日の特権を振りかざし、私の部屋を見せてほしいと言ってきた。もちろん、最初は丁重にお断りしたものの・・・



「あれ?俺、誕生日だよな?それなのに待たされた挙句、心配までさせられてさ」


「そ、それは・・・」



「俺も佐伯のことがもっと知りたいんだよ」



私のことを熟知しているのかそんな甘い囁きを頂いてしまい、結局、自分の部屋に課長を招くことになってしまった。


拗ねるとか本当に子どもみたい。でもそんな姿も可愛いと思える。私、本当課長のことが好きなんだなと改めて再確認した。


「なあ、ペナルティとして、俺に服を選ばせてくれないか?あの格好可愛かったし、他のも見たい」

「えっ?あの格好って、森ガールですか?」

「そうそう。いっぱい持ってるんだろ?見たい」

「ク、クローゼットの中をですか?」

「そう。だから見られたくないものは隠して」