啖呵を切ったもののたった一日で何をすればいい?ケーキはバイキングで食べるし、プレゼントなんて明日しか買えない。
好きな人に誕生日が明日だと聞かされ、何の用意もできていないだけでなく、親切にしてくれる豊田さんにまでヤキモチを妬いて、あげく素敵な誕生日にする!!とまで啖呵を切った。
今、考えればやっぱり私の方がはるかに子供だ。しかも、その案が何一つ思い浮かばず、明日は二人での初デートにも関わらず、夜中までひたすらに悩み続けていた。
「誕生日って何が一番嬉しいんだろ」
そう呟いたものの結局、一つもいい案が浮かばない。更には慣れないボクシングでヘトヘトになってしまった私は気がつくと寝てしまっていた。
「・・・おい、起きろ、起きろ佐伯」
「・・・・誕生日、おめでとう、ウサコ」
なんだか隣から笑い声が聞こえる。はっと目を覚ますと横には課長が笑い声を噛み締めていた。
えっ?課長?!がどうして?と我に返ると、ダイニングにうつ伏せていつの間にか寝てしまっていたあたしの格好はヨレヨレのグレーのパーカーにモンペのようなダサい部屋着だった。
見られた!こんなダサい部屋着を。
好きな人に誕生日が明日だと聞かされ、何の用意もできていないだけでなく、親切にしてくれる豊田さんにまでヤキモチを妬いて、あげく素敵な誕生日にする!!とまで啖呵を切った。
今、考えればやっぱり私の方がはるかに子供だ。しかも、その案が何一つ思い浮かばず、明日は二人での初デートにも関わらず、夜中までひたすらに悩み続けていた。
「誕生日って何が一番嬉しいんだろ」
そう呟いたものの結局、一つもいい案が浮かばない。更には慣れないボクシングでヘトヘトになってしまった私は気がつくと寝てしまっていた。
「・・・おい、起きろ、起きろ佐伯」
「・・・・誕生日、おめでとう、ウサコ」
なんだか隣から笑い声が聞こえる。はっと目を覚ますと横には課長が笑い声を噛み締めていた。
えっ?課長?!がどうして?と我に返ると、ダイニングにうつ伏せていつの間にか寝てしまっていたあたしの格好はヨレヨレのグレーのパーカーにモンペのようなダサい部屋着だった。
見られた!こんなダサい部屋着を。