「悠貴くん!一日早いけどお誕生日おめでとう!!」
気がつくともう今日は九月。しかも十二日なので、ちょうど顔合わせをしてから丸二ヶ月になる。特に二人から再婚話も出てこず、私たちにもさほど進展はない。とはいえ、私はジャージを買ったことを理由に課長のボクシングに毎日、ついていっていた。
今日は週末、いつものように二人で会社帰り、豊田さんの家に行く。最近の課長は初心者の私に打ち方を教えてくれる。
ボクシング初心者の私。打ち方にもいろいろあるなんて知らなかった。気がつくと会社でもプライベートでもずっと一緒いる。恋人とはまだ言えないけれど距離は確実に近づいてる、そう思っていた。
それなのに、豊田さんが誕生日プレゼントを渡した瞬間、一瞬でそれが覆った。明日が誕生日なんて知らなかった。初めて知った。課長は「ありがとう」とプレゼントを受け取っている。
「明日は美晴ちゃんとデートでしょ?だから早めに渡しておこうと思って」
「課長!!どういうことですか?明日、誕生日なんて私、聞いてませんよ!!」
気がつくともう今日は九月。しかも十二日なので、ちょうど顔合わせをしてから丸二ヶ月になる。特に二人から再婚話も出てこず、私たちにもさほど進展はない。とはいえ、私はジャージを買ったことを理由に課長のボクシングに毎日、ついていっていた。
今日は週末、いつものように二人で会社帰り、豊田さんの家に行く。最近の課長は初心者の私に打ち方を教えてくれる。
ボクシング初心者の私。打ち方にもいろいろあるなんて知らなかった。気がつくと会社でもプライベートでもずっと一緒いる。恋人とはまだ言えないけれど距離は確実に近づいてる、そう思っていた。
それなのに、豊田さんが誕生日プレゼントを渡した瞬間、一瞬でそれが覆った。明日が誕生日なんて知らなかった。初めて知った。課長は「ありがとう」とプレゼントを受け取っている。
「明日は美晴ちゃんとデートでしょ?だから早めに渡しておこうと思って」
「課長!!どういうことですか?明日、誕生日なんて私、聞いてませんよ!!」