「今日のメンバー、なかなかいいよな!」


「可愛いし。
スタイルいいしなー」


トイレに行くと、そんな声が聞こえた。

金髪の男が、二人。
派手な服装に、香水臭い匂い。

俺を、余計にイライラさせた。


「誰だっけ?
えーっとー…。
俺は美紗ちゃん」


「俺は絶対に萌だし!
あいつの上、乗ってみてぇ」


「ははっ!
お前、もうそんな事考えてんの?」


美紗、萌…?

聞き慣れた名前が、耳に入った。

美紗と愛内だ…。


「二人して軽そうだし!
普通に出来そうだよなっ」


「泣いてすがり着いたとしても…。
一夜限りにしてやるぜ。
さてと、俺は今から別行動にするわ」


鼻歌を歌いながら、男は出て行った。

乗ってみてぇ。
軽そう。
泣いてすがり着く。


「はぁ…?
…ざけんじゃねぇよ」


俺はすぐにトイレから出て、男を追った。