あれは、雨の日の放課後だったかな…?

付き合い初めて、三ヶ月だったあの日。


『ねぇ、昨日一緒に居た女の子誰?』


“あー、見ちゃった?
あれ、彼女!”


『え…?』


“あ、もしかして気付いてなかった?
自分がセフレだって事!”


『セ、フレ…?』


“そ!
当たり前だろ?
お前みたいにダサい女に、誰が本気になるかよ?”


『ちょっと、待って…?』


“ま、初めての相手が俺で良かったな!”


『待って…。
お願い…っ。
嘘だって、言ってよ…』


“は?
嘘じゃねぇから!
じゃーな。
一生近付くなよ?
ブース!”


楽しそうに、嬉しそうに去って行くあの人の背中を、あたしは呆然と見つめてた。

悔しかった。
辛かった。

初恋が、あんな結果になるなんてー…。

好きだった。
大好きだった。

だから、身体だって捧げた。
たくさん、プレゼントした。

なのに、なのにー…っ