「どんだけ馬鹿やねんっっ!!何でバイクで事故ったりすんねんっ!あほかっ!!」


「・・・・」


いつもなら、恵大が私の事なだめてくれんのに・・・。




恵大・・・。
私な、子供おんねん。
まだな、秘密にしとったけどな。驚かせよーと思っててん。
なのにな?恵大はこの子の顔見る事もできひんの?



「どーしてくれるん。馬鹿みたいやんか。私あんな約束信じて・・・!今までの時間返してや!!!」


「・・・」


何か言ってや・・・。
何か喋ってや・・・・。
置いていかんでや・・・。
寂しいがりやなん知っとるくせに・・・。

置いていかんとって。



「こんな物・・・・!!!!」



私は薬指にはめられた指輪を投げつけた。