"なんたって私はSSのファン一号だもんね!"

由乃は学校からの帰り道、彼女のその言葉を頭の中で何度も思いだしては口元をゆるめていた。

「ファン…かぁ。」

ぼそっと呟いてから、由乃はその響きに酔いしれていた。バンド活動を続けていくには、いずれは由乃にも"ファン"ができていくだろう。