身動きが取れない。


手足を押さえつけられて口を押さえつけられて。


私はどうなるのだろう。


痛い。苦しい。



何もかも嫌になる。






「そろそろやっちゃおうかぁ?」



それだけは、それだけはやめて…




柳也は来ない…




嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。



死のうかな。




マイナスの考えしか思い浮かばない。



その時私を押さえつけてた男が吹っ飛んだ。



来てくれた、来てくれた。あいつが。


やっぱあんたはヒーローだね。