初めてあいつを見た時、




普通に美人だと思った。


黒髪のストレートロングヘアで手足が細くて。


少し見とれた。


歳は変わらなさそうだけど態度や気品さを見て俺なんか眼中にないんだろうなーと思った。


「シーザーサラダとシフォンケーキと一番高いワイン貰える?」


案外びっくりした。


女が大抵このメニュー頼む時は少なからず異性に興味がある時。


接客が慣れていた俺は手に取るようにわかった。


案外脈ありそーじゃん。


何度か彼女の近くを歩くと視線を感じた。


ワインを運ぼうとした時年下に取られたのが一番いらっときた。


でも最後に彼女がいるのか聞かれた時は結構嬉しかった。



この女が欲しいと思った。