そんな美しく、澄みきった夜空に響いた演奏も、終わり月もかなり西の空に傾き始めました。



「とっても素敵な演奏だったわ!!!」


「こうー、夜空のお月様と一緒に空を飛んでいたみたい!!」

少年は笑った。

「アハハッ」

「君って本当に可愛いね・・・・本当に。」
少年は急に目を細め優しい、穏やかな顔になった。

「どうしたの?」

ひかりは問いかけた。


けど少年は黙ったままだった。


ひかりは聞いてみた。

「よかったら貴方のお名前、聞いても良いかしら?


「だってまた一緒にフルート吹きたいじゃない。」

少年は悲しげな顔で答えた。

「きっと君は僕の正体をしったら・・・・僕を嫌いになる」





ひかりはゆっくり少年に抱きついた。