とてつもなく長いため息を吐くと、2階へ戻った。

シンディの部屋が気になる。

この中にユウキがいるんだ…


「だめだめ。勉強してんだから」


あたしは黙って自分のドアを開ける。

静かな部屋に、隣の声が響く。


かっこいい。

2人とも英語だ。


あたしなんてギリギリ受かった大学で、ほんと。

何ひとつユウキには敵わないんだ。


「シンディだってきっと、いや絶対、ユウキのこと知ったら…」


独り言を呟いた、そのとき。


「…no!no!ahh!!!」


大きな声と共にドッタン、と何かが倒れる音がした。


「え…?」