ユウキの馬鹿、馬鹿。


「ばかぁ…」


女の子にすっごいモテちゃうユウキとあたしの接点は、この名前だった。


“アンタもゆうき?”


知り合って、すぐに恋に落ちた。

でもユウキは相変わらず、やっぱりモテるから。

別々の大学生活は不安なんだ。


「……んんっ…」


「ここだろ?」


「…や…っ…」


声、出ちゃうよ。

ユウキ。


まさに、真っ只中の、そのとき。


ガッチャ―


勢い良くドアが開いた。


「「………」」


「sorry♪」


パタン……。


「っきゃあぁぁぁ!!」