「……なんで」


出入り口に、


「彩」


ハルがいた。


グッ―

あたしの手首をつかんで歩き出すハル。


「ちょっ…ハル…」


「なんでだよ…なんで来てんだよっ」


「ええっ?」


振り返り、あたしを見た。

その瞳は男だった。


「他の男の応援してんな」