「おはよ~さん、彩ちゃん」 みつるさんのコーヒーで目が覚める。 今日は達也の大会の日。 「あ、そうや彩ちゃん」 え――? 『ハルはやっぱり実家に戻ることになった』 どうしてこんなに胸が締め付けられるんだろう。 どうして、あたし。 あんなことされたんだよ。 ヒドイ奴なんだよ。 ハルなんて、いない方が平和に過ごせるじゃん。