「彩ちゃん?何してんの?」


ダイニングで夜を過ごそうとしていたあたしに、スグルさんが声をかけた。


「え…っと。眠れなくて」


「ふぅん。何か飲む?」


「あ、すみません」


ホットミルクを淹れてもらい、スグルさんの隣に座った。

あたし、何してんだろう。


「ハル、なついてるみたいだね」


ふっと笑ってあたしを見るスグルさん。


「は、はぁ…」


困ってます、とは言えない。

ハルはスグルさんの知り合いらしかった。