「ナニゴト?」


「あ、シンディいたの?」



部屋にいるとは珍しい。

留学中のシンディは美人なアネゴだ。


いつも違う男を連れてるのは…シンディだから許せる。



「キャハハッ。タツヤしゅぎょー?」


「うっせーな」



達也の手にはダンベルが握られていた。

わざわざ故郷まで持って帰ったんだ。



「キャハハッ」



廊下で騒いでいると、一番奥のドアが静かに開いた。