「……っ…」


ドアまで追い詰められたあたしの唇は簡単に奪われた。

押さえられた手首。


「……っだ…」


ハルの舌を拒否しようとするのに。


「クス…彩、どうしたの?」


力が入らない。

立ってられない。

頭がぼーっとして。


ペタン…


「……んんっ…」


何も考えられないでいると、ハルの長いキスが何度も降ってきた。

可愛い顔なのに。

男の人、なんだ。