「……うん」



この寮のゴハンは最高においしい。

シェフを目指すみっちゃんが朝と晩だけ担当してくれるから。




「おいっ!!なんだこれ!!」



狭い玄関から聞こえる新たな声。

みっちゃんがスルリと逃げる。



「みつるだろっ!!」


「もういないよ」



空手一筋、寡黙が売りの達也は何かとみっちゃんと衝突する。



「こんなとこで俺…プライドが許さねぇ…」