礼儀のいい人、なんて思っていると、


グイッ―


その手を引かれてあっという間に胸の中にいた。


「……?」


「クス…可愛いね」


「あのっ…えっ」


「彩、か。気に入っちゃった♪」


え――


「彩って年上なの?ぼんやりしてるよね」


じっとみつめるハルの顔は、天使みたいなのに。


「ねえ……僕の部屋においでよ」


耳元で囁く声は、とてもセクシーなんだ。


「ご、ごめんなさいっ!!」


ドンッ―