“要注意人物がいるから” ここに辿り着いた瞬間、あまりにピンクの壁に笑いそうになった。 あのチラシだって、冗談かと思ってたのに。 「不思議なとこ……」 だけどもう、親から離れたい。 あたしは操り人形じゃないんだから。 ドアを開けて荷物を入れていた、そのとき。 「アンタ?」 男の声がした。 出た。 これが、要注意…? 「……はい?」