大体、アイツのせいで酔っ払ったんじゃん。

あたしの、ファースト…


そっと唇を撫でた。

どうしてだろう。

どうしてスグルはこんなことするの?


分からないよ…


「冗談、だよね?」


今さら心配なんてしてないけど。

まさかってこともある。


あたしはそっと、隣のドアを開けた。


――!?


「スグルっ!!!」


苦しそうなスグルの顔は、真っ青だった。