「さっきのが葉月の、ファーストキス」


ニッと笑ってそう言ったスグル。


あたしが悩んでたの、知ってるよね?

どうして?

なんでそんなことすんの?


「んない…わかんないよスグル…」


あたしは部屋を出ようとした。

後ろで、


ドサッ―


スグルが倒れる音がした。


「もう騙されない」


パタン―